介護職の働き方改革が進まない原因

社会全体で働き方の見直しが検討されている中、介護業界の中でも働き方の見直しを検討する動きがみられている。特に介護業界は不規則な勤務形態である以外にも、人員不足の問題があり、職員の負担が大きいという問題から、働き方を見直す必要性が高まっているようだ。

しかし、実際に働き方の見直しを検討する際に課題になっているのが、人員の確保ができない点である。例えば、短時間労働を導入するにしても、短縮した時間分のフォローができる人材を確保できないという問題があるのだ。その他にも、記録作成に時間がかかっているケースも多く、書類の種類を減らそうとしても、なかなか実践することが難しかったり、タブレットなどの電子化の導入も思うように普及していない現状がある。そのため、負担軽減につながるような取り組みをしたくても、その導入によってどこかに負担がかかってしまう可能性が否めないのだ。

このように、介護業界では働き方の見直しを実践しようとしても、なかなかそれらを補えるだけの人員や環境が整っていない点がネックになっている。そのため、働き方の見直しに関しては、現状企業努力と介護職員各自の努力が必要であり、双方が協力しながら改善していく以外に大きな進展はなさそうだ。しかし、介護のニーズが高まれば、将来的には大きな見直しが期待できるかもしれないので、それまではコチラのサイトなどを参考にして、できることからはじめるしかないだろう。